優良事例

Good Example

経営部門 肉用牛肥育経営

乳は土から搾る
~土地利用型酪農の実践~

今 作雄

1.地域の概況

白鷹町は山形県の南部、西に朝日連峰、東には蔵王連峰を臨む置賜盆地の北端に位置し、町の 中央を最上川が貫流する自然豊かな町である。
気候は内陸性特有の盆地型気候で、夏は高温、冬は厳寒でかつ北西の季節風による積雪も多く、根雪日数は100日を越える。
事例が所在する深山地区は、町の中心部から約3㎞北西に位置し、朝日連峰山麓の山間地域にあり、積雪量は2mを超える豪雪地帯である。かつては養蚕地帯であったが、現在は酪農と稲作が農業の中心で、地区の総世帯数は83戸、うち農家戸数は76戸(平成17年6月現在白鷹町調べ)となっている。
統計資料は下記のとおりであるが、農業産出額のうち畜産が占める割合は最も大きく、中でも酪農は県内第一位の農業産出額となっており、町農業の重要な役割を担っている。

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①農家数
  白鷹町 山形県 白鷹町の割合
農家数 1,764戸 67,572戸 2.6%

資料:「2000年世界農林業センサス(H12.2.1)による」

②家畜飼養戸数
  白鷹町 山形県 白鷹町の割合
乳 用 牛 44戸 528戸 8.3%
肉 用 牛 25戸 1,270戸 2.0%
x戸 222戸 x%

資料:「畜産統計調査(H16.2.1)による」

③農業産出額
  白鷹町 山形県 白鷹町の割合
農 業 42.4 億円 2,349 億円 1.8 %
14.5 億円 1,099 億円 1.3 %
野 菜 6.7 億円 316 億円 2.1 %
果 実 3.0 億円 475 億円 0.6 %
畜 産 16.0 億円 323 億円 5.0 %
乳 用 牛 14.0 億円 101 億円 13.9 %
肉 用 牛 1.2 億円 86 億円 1.4 %
101 億円 x %
31 億円 x %

資料:「生産農業所得統計(H15)による」