優良事例

Good Example

経営部門 肉用牛肥育経営

庄内平野に根ざし伸び行く肉用牛経営

佐藤憲和

8.今後の目指す方向性と課題

繁殖牛導入事業への取り組み
素牛が高騰しているなか、経営を安定させるためにも、繁殖牛を導入し、完全一貫経営をできないか検討している。繁殖牛を増やすために、中央畜産会が事業主体となって進めている「新規参入円滑化対策事業」を活用し、年度内に申請する予定でいる。また、繁殖牛舎の増築には全農庄内本部が行っている「契約保証証券を活用した畜産生産基盤拡充対策」を活用し、5年間のリースを組んで対応する予定である。
繁殖の経験はなく、不安はあるが、指導機関や団地内の繁殖農家から教えてもらいながらやっていきたい。この場合は繁殖担当の人を一人雇うことを念頭においている。

地産地消の取りくみ
生産した牛のほとんどが東京に出荷されてしまうため、「自分が育てた牛を、地元の人たちに食べさせたい」という気持ちが前からあった。平成15年3月に「食品衛生責任者」及び「食品営業許可車」等食品販売に係る許可をとり、移動販売車による牛肉の販売を始めた。今はまだ、市の農林水産まつりやJAまつりに出店したり、親類などに販売したりする程度だが今後、販路拡大や販売方法を工夫し、庄内の人にもっと地元で育った肉を食べてもらいたいと考えている。

9. 事例の特徴や活動を示す写真

  • 関畜産団地

    酒田市の関畜産団地は4戸の肥育農家と1戸の養豚農家からなっている。

  • 牛舎環境

    ストレスの少ない牛舎環境で、腹いっぱい餌を食べた牛たちはゆっくり休み、おいしい霜降り肉となる。

  • 大型換気扇

    大型換気扇を5台設置し、上から斜め下に風を吹き付け、換気、暑さ対策、牛床の乾燥に役立っている。

  • 食肉移動販売車と本人

    食肉移動販売車と本人。

  • 本人、従業員、JA担当者。

    右から本人、従業員、JA担当者。