優良事例

Good Example

経営部門 肉用牛肥育経営

庄内平野に根ざし伸び行く肉用牛経営

佐藤憲和

1.地域の概況

酒田市は県の北部に位置し、最上川の河口にあたり、庄内平野の一部として国内でも有数の水田地帯である。
気候は日本海の影響を受けて多雨、多湿、多照の海洋性気候を示し気温の変化は割合に少ない。冬期間は季節風が激しく積雪は少ないが、地吹雪が発生する。
庄内地方は、牛肉の消費量が比較的少なく、魚や豚肉、鶏卵が主流で現在もこの傾向は続いている。
食べ物では庄内米、刈屋梨、庄内砂丘メロン、口細カレイ、寒鱈などが特産である。
統計資料は下記のとおりである。農業粗生産額において、県内におけるシェアをみると、野菜が最も多く、次いで米、畜産の順になっている。畜産のうちでも豚の粗生産額が最も多く、県内におけるシェアが高い。一方、肉用牛は豚の1/5の生産額で県内シェアも2.1%と低い。

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農家数
  酒田市 山形県 酒田市の割合
農家数 3,098戸 67,572戸 4.6%

資料:12.2.1「2000年 世界農村業センサス」

家畜飼養戸数(シェア順 )
  酒田市 山形県 酒田市の割合
30戸 240戸 12.5%
肉用牛 40戸 1,340戸 3.0%
乳用牛 10戸 550戸 1.8%

資料:15.2.1「畜産基本調査」

農業粗生産額(シェア順)
  酒田市 山形県 酒田市の割合
農業 153.1億円 2,288億円 6.7%
野菜 38.0億円 342億円 11.1%
76.3億円 977億円 7.8%
畜産 22.5億円 339億円 6.6%
33億円 342億円 24.2%
11.6億円 106億円 10.9%
肉用牛 2.1億円 98億円 2.1%
乳牛 0.7億円 99億円 0.7%

資料:14年「生産農業統計」